ライダースとカウボーイの過渡期登場した異形の美!
Leeを代表するデニムジャケット「101-J ライダース」の中でも、非常に稀少な1945年製モデルが「THE ARCHIVES」に登場しました。
通常、101-J ライダースは1946年が初出とされますが、この個体はライダースのシルエットを持ちながら、全てのボタンが「Lee COWBOY」刻印入りのドーナツボタンである点が特徴です。
【戦後移行期の証】
終戦直後の1945年は、日本が戦時体制から国内生産へと移行する混乱期
このジャケットは当時の物資不足の中、おそらく同時期の101カウボーイジーンズと同様に、カウボーイ時代の資材を転用して生産されたと考えられてます。
ドーナツボタンが随所に配置されることで、本来のライダースとは異なるユニークな表情が生まれ、まさにこの「過渡期」にのみ存在した「異形の美」を体現しています。
【特徴的なディテール】
・「赤タグ」織りラベル: レジスターマーク以前のシンプルな赤タグを採用。
・1940年代の簡素な表記: ラベルには「UNION MADE」と「Sanforized」のみのシンプルな表示。
・ライダースとカウボーイの融合: 斜め胸ポケットや2本ラインのダーツはライダースのデザインながら、ドーナツボタンがその既視感を打ち消し、特別な仕様を際立たせています。
この1945年製Lee 101-J ライダースは、時代の背景と物資の制約が生んだ、歴史的にも大変貴重な一着です。カウボーイ時代のボタン: 101-Jカウボーイや101カウボーイ(トップボタン)で使われたドーナツボタンが、身頃、カフス、ポケットに配されています。